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2009年に悲愴のライブ録音他が発売されて以来、大変にご無沙汰しております。その間には大震災がありました。年の経つのは早いものです。
メンゲルベルクは音楽界にはピアニストとしてデビューしたそうで、フルトヴェングラーと同様にピアニストとしても超一流と言われたようです。フルトヴェングラーには、ザルツブルグ音楽祭でのブランデンブルク協奏曲第5番の録音が残っており、見事なカデンツァには驚かされます。しかし、メンゲルベルクには名前がクレジットされた録音はないようです。
かなり前に発売されたCDを最近になって聞き直したところ、もしかしてメンゲルベルクのピアノ(チェンバロ)?と感じたものが二つだけありました。
1939.4.17のバッハの結婚カンタータ(KICC2056)ではチェンバロの通奏低音が聞かれます。演奏終了後に拍手があり、すぐにチェンバロの和音が一つ聞こえます。これは奏者に起立を促したものと思います。従って、指揮者がチェンバロを弾いていたのではないかと、勝手に邪推しています。
1936.6.23の蝶々夫人のアリア(ADCD109)では終演後にアンコールがあって、ペスタローザ作のシルビルビンが歌われます。ここから伴奏はピアノになります。アンコールだけのために専門のピアニストが控えていたとは考えにくく、もしかして指揮者がピアノを弾いたのではと、勝手に邪推しています。
メンゲルベルクは弦楽器、管楽器を含めオケの楽器は全て弾けたとか、バリトン歌手もやったとかを、何かの記載で読んだ覚えがあるのですが、さすが多才な人です。
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