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2008.11.16(日)、「川口リリア・メインホール」にて「第62回 川口市文化祭 川口市民オーケストラ 第30回記念定期演奏会」を聴きました。会場に入ると、1階席はほぼ満席だったため、2階の中央付近の座席に座りましたが、ここも8割程度は埋まりましたので、大盛況だったと思います。さて、演奏された曲は以下です。
(1)ワーグナー:歌劇「ローエングリーン」第3幕への前奏曲
(2)グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調
(3)マーラー:交響曲第1番
(4)モーツアルト:「クラリネット協奏曲」第2楽章
(5)J.シュトラウス1:「ラデッキー行進曲」
久住純信指揮川口市民オーケストラ、佐藤卓史(pf)
(1)はなぜか、音が濁っている上、最後に結婚行進曲の冒頭のみが演奏されると言う、私が初めて聴く形のもので、聴いていてのれませんでした。
(2)は第1・第2楽章共、ピアノの弾き間違いが目立ち、気になって楽しめませんでしたが、第3楽章はまあまあだったと思います。しかしながら、アンコールで演奏された印象派風のピアノ独奏曲(多分、私が初めて聴く曲です)は抒情的で素晴らしかったです。
(3) は大編成のオーケストラでの演奏で、オーケストラの一番後には、左より、ドラ、トライアングル、シンバル、大太鼓、2台のティンパニィと並びました。この曲は、マーラーの弟子兼友人であったブルーノ・ワルターの言う通り、「マーラーのウェルテル」、すなわち、青春を描いたものだと思いますが、聴いていてワクワクする曲だと思います。しかしながら、第1楽章は低調で、舞台裏で演奏していた金管楽器の人達がオーケストラに加わってきたのを見て、こりゃあ、ダメかとガッカリしましたが、第1楽章終末部より急によくなり、第2・3楽章にもその状態のまま突入し、第4楽章も最初もワクワクする素晴らしいできでした。中間部はやや低調になりましたが、最後の部分では、マーラーの指示通りに8本ホルンが立ち上がり、素晴らしい効果を上げました。ともかく、この曲って、こんなに素晴らしかったのかと思うような名演でした!!
(4)はアンコール曲でしたが、独奏のクラリネットの低音の美しさには魅了されました。
(5)も勿論、アンコール曲で、伝統の通り、聴衆みんなが手拍子をしながら、楽しい雰囲気でコンサートは終了しました。
本日は何と言っても、(2)の後でアンコール曲として演奏されたピアノ独奏曲の美しさと、(3)の第1楽章の終末部以降が圧倒的な素晴らしさで、大満足なコンサートでした。
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