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2010. 1. 9(土)、「日本大学カザルスホール」で開かれた「文京フィルハーモニック管弦楽団 第5回定期演奏会」に行ってきました。このオーケストラを聴くのは多分、初めてですが、本日の演奏会場である「日本大学カザルスホール」は、本年3月末に閉鎖されてしまうため、もう、ここに来ることはないと思ったからです。このホール、日本では珍しく長方形の上、オルガンもあると言う構造なので、音も結構、良く、好きなホールの1つだったのですが、今後は日大キャンパスの再開発と言うことですので、壊されてしまうのかもしれません。本日は正月があけたばかり上、J.シュトラウス2世の曲がメインなこともあり、50名位が立ち聴きと言う、昔の映画館みたいな大盛況でした。
さて、演奏された曲は以下です。
(1)J.シュトラウス2:喜歌劇「こうもり」序曲
(2)J.シュトラウス2:シャンペン・ポルカ
(3)J.シュトラウス2:オーケストラのためのチャールダッシュ
(4)J.シュトラウス2:円舞曲「親しき仲」
(5)J.シュトラウス2:ポルカ「雷鳴と稲妻」
(6)J.シュトラウス2:ポルカ「エレクトロファー」
(7)J.シュトラウス2:ポルカ「訴訟」
(8)J.シュトラウス2:ポルカ・フランセーズ「空気の精」
(9)J.シュトラウス2:ピッチカート・ポルカ
(10)J.シュトラウス2:トリッチ・トラッチ・ポルカ
(11)J.シュトラウス2:ポルカ「常動曲」
(12)J.シュトラウス2:皇帝円舞曲
(13)J.シュトラウス2:円舞曲「春の声」
(14)J.シュトラウス2:円舞曲「ウィーンの森の物語」
(15)J.シュトラウス1:ラデッキー行進曲
野勝治指揮文京フィルハーモニック管弦楽団
(1)はオーケストラの技術、特にバイオリンに問題があり過ぎで、これだったら、演奏中止すべきレベルでしたが、(2)になると持ち直し、こちらは中々良かったです。
(3)は誰の編曲なのかわかりませんが、「こうもり」の中の「チャールダッシュ」で、こちらは編曲に問題があり、主題が行方不明になることもあり、あまり楽しめませんでしたが、(4)の「こうもり」からの色々な曲を並べたものは、中々、楽しめました。
休憩の後、オーケストラのコンサートマスターがまた、礼をしたので、おそらく、後半で、コンサートマスターが交替したのだと思います。このためか、後半は前半とは全く異なり、のった感じの演奏で、(5)は、打楽器の音が大きくて、大活躍だったのですが、前半に比べて、活気がある素晴らしい演奏でした。
(6)(7)(8)も好調さが続き、これまた、良かったです。
(9)はピッチカートが合っていない箇所が残念でしたが、(10)は活気があって素晴らしかったです。
(11)以降は演奏水準が落ち、(11)は弦楽器が不安定でしたし、(12)はまあまあ、(13)はテンポが遅すぎる上、音のバランスも変でした。
(14)(15)は勿論、アンコール曲で、本コンサートは全部、ヨハン・シュトラウス2世の曲だから、アンコールは多分、ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートと同様だと思ったのが大当たりでした。 (14)はあまり冴えない感じで、やや、冗長でしたが、(15)はオーケストラの木管や金管が客席の通路に出て演奏したこともあり、また、勿論、聴衆の手拍子もあり、盛り上がりました。
と言うことで、後半の6曲は名演で、また、このホールへ来る最後と言うこともあり、楽しめたコンサートでした。
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