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2009.12. 6(日)、王子駅近くの「北とぴあ・つつじホール」で行われた「第11回 北区民オーケストラメンバーによる 室内楽コンサート」を聴いてきました。15時開演のものだったのですが、本日は1日中、青空の非常に暖かな日であったにもかかわらず、座席の約9割が埋まりました。演奏された曲は以下です。
<第1部>
(1)J.レノン&P.マッカートニー(高山直也編):金管五重奏のための「ハバネラ風イエスタディ」
(2)オスタ:チューバ・タイガー・ラグ
須田浩・谷川恭(Tp)、大熊美結紀(Hr)、大倉健嗣(トロンボーン)、野澤拓実(チューバ)
(3)シューベルト:「弦楽四重奏曲第14番」より「第1楽章」
伊賀敏樹・荻原剛(vn)、井上靖夫(va)、伊賀みどり(vc)
(4)プーランク(エマーソン編):ノヴェレッテ ハ長調
(5)ルフェーブル:組曲op.57
和田里絵(fl)、大塚綾子(ob)、田代安正(cl)、中野正弘(fg)、関川一紀(Hr)
(6)アリアーガ:「弦楽四重奏曲第1番」より「第1楽章」
佐々木太・佐々木裕子(vn)、杉原泰三(va)、大和伸明(vc)
(2)はラグ風の楽しい感じの曲と演奏でした。
(3)は表現意欲はあるのですが、残念ながら技術が伴わないため、音程が悪く、また、古いレコードプレヤーみたいな感じの音揺れが聴く気を削ぎました。
(4)は全く期待していなかったのですが、中々、良い曲でした。
(5)の最初の方はまあまあの曲だったのですが、その後は、冗長すぎて飽き飽きしました。
(6)は、曲が良かったせいもあり、また、バイオリンの音程も中々良かったので、楽しめました。
<第二部>
(7)モーツアルト:ディベルティメント ヘ長調 K.138」より「第1・2・3楽章」
金子良枝・冨岡よしみ・茅根恵美・藤井聡子・前川亜希子(vn)、大倉奈川子(va)、平方ちあき(vc)
(8)柿沼唯編:クリスマスソングメドレー(コベントリーキャロル~アデステフィールズ~もみの木~アベマリア~きよしこの夜~ああベツレヘムよ~ひいらぎ飾ろう~ジングルベル~もろびとこどりて~ディンドン空高く~天には栄え)
福原幸子(fl)、小宮祐一(ob)、五十嵐正美(cl)、遠藤信一一郎(fg)、世良貴子(Hr)
(9)ベートーベン:「弦楽四重奏曲第9番」より「第3・4楽章」
羽賀智美・湧井俊雄(vn)、杉原泰三(va)、和田理(vc)
(7)は最初の方はバイオリンの音程が悪く、どうなるかと思いましたが、徐々に調子を取り戻し、楽しい演奏になりました。
(8)の前半は堅い感じで楽しめなかったのですが、「ジングルベル」あたりから急にのった感じの演奏になり、楽しめました。
(9)の第3楽章は力の無いどうしようもない演奏でしたが、第4楽章になると、急にのってきて、緊張感と力の籠もった素晴らしい演奏となりました。この第4楽章は、本日の白眉だったと思います。
<第三部>
(10)プーランク:ピアノ、オーボエとファゴットのためのトリオ
佐藤茜(pf)、大塚綾子(ob)、中野正弘(fg)
(11)ダンツィ:「木管五重奏曲イ長調op.68-1」より「第1・2・4楽章」
中村治子(fl)、神杉久美子(ob)、若宮あや(cl)、遠藤信一郎(fg)、橋本忠司(Hr)
(12)シューベルト:「ピアノ五重奏曲イ長調D.667」より「第1・4・5楽章」
飯田美穂子(vn)、杉原泰三(va)、大和伸明(vc)、足利直子(コントラバス)、星野紫穂(pf)
(10)は「音の遊び」と言った雰囲気の曲で、オーボエとファゴットが素晴らしかったです。
(11)は第1楽章はモーツアルト風で中々素晴らしかったのですが、その後は急にテンションが下がって、気の抜けた感じになったのが残念でした。
(12)は期待していたものだったのですが、リズムが弾まない上、バイオリンの音程が悪くて、楽しめませんでした。
と言うことで、本日は(9)の第4楽章の熱演が聴けて良かったと言ったところでしょうか。それにしても、3時間強のコンサートはやはり疲れます。コンサートはやはり、2時間程度がいいですね。
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